早朝、起きるとどこからともなく聞こえるアザーンが「異国に来たな~」と思わせます。アザーンとは、イスラム教における礼拝(サラート)への呼びかけの事です。1日5回お祈りします。ユダヤ教のラッパ、キリスト教の鐘と同じような役割(ウィキペディアより)だそうですが、アザーンは人が直接呼びかけをします。私はてっきりコーラン(イスラム教の経典)を唱えてるのかと思っていましたが、「アラー(神)は偉大なり、礼拝をしましょう」という呼びかけだそうです。で、折角マレーシアに来たのだし、以前から興味のあったブルーモスクに見学に行って来ました。
ブルーモスク、正式名称は「マスジッド・スルタン・サラフディン・アブドゥル・アジズ・シャー」と言い、青と白のコントラストが美しいその外観から、ブルーモスクの愛称で親しまれています。マレーシアで最大、世界で4番目という圧巻の大きさです。収容人数は24,000人!見学は無料で、見学の際女性はヒジャブとローブの無料貸出があります。また、見学は必ずボランティアガイドさんが付き添ってくれます。今回付き添ってくださったガイドさんは、日本語、中国語、英語が堪能な方で、日本は、愛知県に2年ほど語学留学していた事があるとおっしゃってました。とても熱心なガイドさんで、1時間ほどガイドしてくださいました。最後の方は日本の演歌(とても上手!)も披露してくださいました。
さて、私達は午後1時前に到着し、モスクの待合場所にある石のベンチで順番を待っていました。この時靴を脱ぐように指示されました。「アッラー唯一の神への信仰」と「礼拝と清浄」という2種類のパンフレットが日本語、韓国語、中国語、英語それぞれ置いてありました。イスラム教における神は人間の5感では把握できないそうで、当然偶像崇拝なども禁止されています。イスラム教のコーランもキリスト教の聖書も元は同じなのだそうですが、イスラム教は預言者ムハンマドによって、キリスト教はイエスキリストによって創始されたそうです。(因みに旧約聖書はユダヤ教の方が信仰しています)しばらくすると、ボランティアガイドの方来て、女性は無料貸し出ししているヒジャブと体をカバーするローブを着るように、と言われてたので、私と娘たちは着用しました。暑さが倍になったような気がするのですが、がまんがまん。ムスリム(イスラム教徒の人)の女性は大変だなぁ~と思いながら、見学しました。
ボランティアガイドの方と一緒に。ここの奥にお清めの部屋があります。壁のモザイク柄のタイルがとても綺麗。子供達はヒジャブが良く似合ってたのですが、私だけなぜか尼僧に…。顔?歳?
礼拝堂の外の廊下。とても綺麗です。金曜の礼拝では、この廊下も礼拝の人で一杯になるそうです。
礼拝堂の中にあるステンドグラス。とても凝っています。
礼拝堂のシャンデリア。素晴らしいです!
金曜日の礼拝は特別らしく、この礼拝堂いっぱいに信者が礼拝をしに来るそうです。
礼拝堂の外の廊下と天井。ドームが透けて見えて、とても幻想的でした。
コーランの一部を見せてくれました。アラビア文字と装飾が美しいです。
ガイドの方が「なぜ女性だけヒジャブを被るのか」を分かりやすく説明してくださいました。包まれている飴と包まれていない飴、落としたらどちらを拾うか?当然包まれているほうですね。理由はキレイ(清潔)だから。つまり、ヒジャブやローブで女性は身を守らなければならない、と。「何から?」と突っ込みを入れたくなりましたが、そういう雰囲気ではありませんでした。男性からの視線で穢れるという事なのでしょうか?男性の方をどうにかする方向にはいかなかったようです。ま、とにかく、魅力を振り撒いてはいけません、的な事なんでしょうかね。イスラム教では豚とお酒も禁止です。豚は触るのもダメなので、スーパーでも豚肉とお酒だけ「ノンハラル」という隔離されたコーナーで別会計です。
また、ガイドの方がおっしゃっていましたが、モスクを観光する72%が日本人で、次いで韓国、中国、欧米の観光客、だそうです。なので、イスラム教徒の方は親日家が多いようです。
ちょっと話が逸れましたが、ブルーモスクは本当に美しく、荘厳でした。マレーシアに来たら1度は訪れたい場所です。マレーシアには他にも、「ピンクモスク」「シルバーモスク」「国立モスク」があるそうで、滞在中に制覇してみたいと思います!
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